「顔がこわばる」「目の奥が重い」「顎がガチガチ」
そんなときに注目してほしいのが、三叉神経(さんさしんけい)の反射区です。
三叉神経は、顔の感覚や噛む動きに関わる【顔面神経】の司令塔のような存在。
足つぼでは、
顔・目・顎・こめかみの疲れや緊張をゆるめる鍵として、この反射区を重視しています。
しかも三叉神経は、小脳・脳幹と一列に並ぶ【中枢ライン】の一部。
そのラインを丁寧に整えることで、思考や感情、神経の深い部分にアプローチすることができるのではないか?と考えて非常に大切にしている反射区の一つです!
三叉神経とは?
三叉神経は、第5脳神経と呼ばれ、顔の感覚を司る神経です。
名前のとおり、「三つに分かれて」広く顔面をカバーしています。

枝の名前 | 担当エリア |
---|---|
① 眼神経 | 額、目の周囲、頭皮 |
② 上顎神経 | 頬、鼻、上唇、上歯列 |
③ 下顎神経 | 下顎、顎関節、咀嚼筋 |
表情筋やこめかみ、顎関節にまで関わっているため、ストレスや緊張が顔に出やすい人は、
ここをゆるめると「ふわっ」と抜け感が出てくることが多いのです。
もしかすると、親知らずや、虫歯などで歯の痛みがあるときに緩めていると
すこしラクになるかもしれません。一度試してみてください!
(私は虫歯になったことがないので、ごめんなさい実験できません!)
三叉神経と関係する不調
✅顔のこわばり・こめかみの痛み
✅目の奥の重さ・まぶたの緊張
✅顎関節症・噛みしめ・歯ぎしり
✅頭痛・天気の変化による不快感
✅ストレスが顔や首に出るタイプの緊張
三叉神経がこわばると、顔が戦闘モードに入ったままになってしまいます。
三叉神経の反射区の場所
三叉神経の反射区は、足の親指内側、上部にあります。

足の場所 | 顔の対応エリア |
---|---|
親指の腹中心 | 大脳 / 脳下垂体 |
親指内側(人差し指・側面) | 三叉神経 / 小脳脳幹 |
親指外側 | 鼻・首 |
このゾーンを、帽子を脱がせるように包み込むように触れると、
ブレずに、じんわりと反応が出やすくなります。
三叉神経は「小脳・脳幹」と一列に並ぶ中枢ライン
三叉神経の反射区は、小脳・脳幹と【縦一列】に並んでいるのも特徴です。
足の親指を縦方向にたどると、
- 指先=大脳
- 中央〜腹部=小脳
- 付け根〜側面=脳幹・三叉神経
というように、まるで“頭の中枢ライン”が親指に写し取られているよう。
このラインを通すようにケアすることで、
頭のこわばり、思考の疲れ、神経の緊張がふっとほどけていきます。
押し方・揉み方のコツ
アドバイス:
「親指の付け根や関節を【包むように】押さえるのがコツ。
点ではなく【面】を意識してみてください」
- 親指全体を両手で包み込むように持ち、やさしく揺らす or 押す
- 「いた気持ちいい」より、「ふわ〜っとゆるむ」感覚を大切に
- 深呼吸しながら押すと、より効果的
三叉神経の反射区は、足の親指まわりにありますが、「どの位置をどんな角度で」「どのくらいの圧で」触れるかによって、反応の深さがまったく変わります。
動画でチェック|三叉神経の反射区セルフケア
三叉神経の反射区は、足の親指まわりにありますが、
「どの位置をどんな角度で」「どのくらいの圧で」触れるかによって、
反応の深さがまったく変わります。
こちらの動画では、
✅反射区の正確な位置確認
✅指の使い方と包み込む圧のコツ
などを実演で解説しています。
▶ 【三叉神経の反射区セルフケア】顔のこわばり・目の奥・噛みしめをゆるめる足つぼ法
「見ながら一緒にやる」だけで、
頭や顔の緊張がふっと抜ける感覚を体験してみてください。
実感しやすい変化
✅表情がやわらぐ
✅鼻の通りが良くなる
✅目がスッキリ開く
✅頭の重さが抜けて、呼吸が深くなる
✅顎の噛みしめがふっと緩む
など、あなたの感覚も教えてね!
マニア視点で見るこの反射区
私の中で、三叉神経の反射区は
頭の深層に静かに届く反射区という感覚があります。
とくに、
- 頑張りすぎて顔がこわばっている人
- PCやスマホを凝視する仕事をしている人
- 無意識に噛みしめている人
には、ぜひケアしてほしい反射区です。
親指のまわりにゆっくりふれるだけで、
「涙が出そうになる」
「視野が広くなった!!!!」
そんな静かな変化が起こることがあります。
外から緩められないときほど、足から整える選択肢を持っておく。
三叉神経の反射区は、そのための“入口”だと思っています。
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