— 若石式・官足式・リフレクソロジーの違いとは?
足つぼ(足裏反射区療法)は、一見同じように見えても、流派によって考え方や刺激の方法が大きく異なります。代表的な3つのスタイル「若石式」「官足式」「リフレクソロジー(西洋式)」について、わかりやすく解説します。
◆ 若石式(じゃくせきしき)
台湾発祥。東洋医学と西洋リフレクソロジーを融合させた、バランス型の健康法です。
西洋のリフレクソロジーを基に、東洋医学の理論を取り入れた反射療法です。
「自分の健康は自分で守る」という理念のもと、セルフケアを重視しています。
- 理念:「自分の健康は自分で守る」=セルフケア重視
- 施術法:手技中心(指や関節)+セルフ用に“愛心棒”を使用
- 刺激の強さ:やや強めで“イタ気持ちいい”が基本
- 対象者:家庭での健康管理をしたい方、継続的なケアを望む方に
◆ 官足式(かんそくしき)
台湾出身の官有謀(かん・ゆうぼう)氏が考案。
官足法は、「薬に頼らず、自分の自己治癒力を引き出す健康法」として知られています。専用の棒を使って足裏を強く刺激するのが特徴です。
- 理念:「薬に頼らない体づくり」=老廃物を流し、自力で治る身体へ
- 施術法:専用の“グリグリ棒”を使い、ゴリゴリ強く押す
- 刺激の強さ:かなり強い(人によっては悶絶級)
- 対象者:体質改善を目指す方、症状に悩んでいる方に
◆ リフレクソロジー(西洋式)
西洋リフレクソロジーは、アメリカやイギリスを中心に発展した足裏の反射療法です。身体全体のリラクゼーションを目的とし、心身のバランスを整える“癒しのケア”として親しまれています。
施術は主にソフトな手技で行われ、痛みはほとんどなく、眠ってしまうほど心地よいのが特徴です。
- 理念:反射区をやさしく刺激して、心身のリラックスを促す
- 施術法:手技中心、オイルやクリームを使うことも多い
- 刺激の強さ:とてもソフト。眠れるくらい優しいタッチ
- 対象者:ストレス解消、癒しを求める方、刺激に弱い方に
✔︎ 3つの流派 比較表
特徴 | 若石式 | 官足式 | リフレクソロジー(西洋式) |
---|---|---|---|
発祥 | 台湾 | 台湾 | 欧米(主にイギリス・アメリカ) |
主な目的 | セルフケア、健康管理 | 老廃物排出、体質改善 | リラクゼーション |
刺激の強さ | 中程度(やや強め) | 強刺激(かなり痛い) | 弱刺激(やさしいタッチ) |
施術方法 | 手技+道具(愛心棒など) | 道具中心(グリグリ棒) | 手技中心、オイル使用あり |
向いている人 | 継続的な体調管理をしたい方 | 本気で体質改善したい方 | 癒されたい、疲れをとりたい方 |
◆ どの流派が良い?迷ったときは…
どれが「正解」というわけではなく、目的や体質に合わせて選ぶことが大切です。
どの流派にも、それぞれに魅力と目的があります。
- 初心者で「体のことをもっと知りたい」なら → 若石式
- 「とにかくゴリゴリ押してほしい」なら → 官足式
- 「まずは癒されたい」「痛いのは苦手」なら → 西洋式リフレクソロジー
そして、これらの流派の枠を超えて
なぜそこを押すのか?”“なぜその反応が出るのか?を構造的に捉え、
施術の意味を深く理解したい方へ──
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長年、自らの足で多くの流派を体験し、
施術者としてだけでなく“観察者”として組み立ててきた体系的な学び。
単なる手順ではなく、なぜそれが効くのかを言語化できる足つぼを目指しています。