消化と代謝のつながり
「食べたものがカラダになる」
そう聞くと、どこか当たり前のようで、
ふわっとして聞き流してしまいそうになります。
でも――
実際にカラダで何が起こっているのかを知ると、
足のむくみ、冷え、だるさ、重さ、太りにくさ、痩せにくさ…
その“なんとなくの不調”の正体が、少しずつ見えてきます。
私自身、
本当に食べ過ぎたとき、カラダがだるい。
マッサージに行きたくなる。肩こりがきつくなる。
これはずーーっと人体実験を繰り返してきたから
気付いたことなんです。
そう、子宮筋腫でホルモン療法をしているとき、
しんどくて。食べれなくて。
その時カラダはしんどいんだけど、
足・脚はとても軽かったんですよね(笑)
「食べる・お酒飲むことが好き」な人が多い
足つぼに来られる方、そして私自身も含めて、
食べることが大好きな人が多いのが特徴です。
- 脂っこいもの
- 甘いもの
- 冷たいスイーツや飲み物
- スパイシーで刺激の強いもの
もちろん、「食べること」は生きる楽しみであり、エネルギーチャージでもあります。
でもその前に、ひとつ大切な視点を持ってほしいのです。
それが・・・・
消化は【摂取】だけじゃなく、【労働】でもある
食べ物は口に入れた瞬間から、体内で「仕事」になります。
- 噛む(歯と顎)
- 胃で分解
- 十二指腸で胆汁により乳化
- 小腸で分解・吸収
- 大腸で水分を調整し、排泄へ
この一連の流れには、想像以上のエネルギーと臓器たちのチームワークが必要です。
つまり、「消化して使える形にする」までが、すでに大仕事なんです。
機能しない【土壌】に、いくら栄養を足しても意味がない
健康法でもよく見かける
「これを食べればOK!」
「この栄養を補えば元気になる!」という発信。
正直いつもモヤっとしています・・・
でも本当に栄養が働くのは、
カラダという“土壌”が整っているときだけ。
もう十分に詰め込まれて飽和している土に、
いくら良い肥料を足しても、吸収はされません。
それどころか、体にとっては消化の負担になっていくことも**あります。
むくみやカチカチの足は、「もう入れないで」のサイン
足つぼをしていてよく出会うのが、
✅カチカチに硬くなった足裏・ふくらはぎ
✅水分を含んで重くなった足首
✅土踏まずが冷たくむくんでいる状態
これ、単なる足のトラブルではなく、
カラダが「もうこれ以上は入れないよ…」と伝えてきているサインです。
出せないカラダ=巡らないカラダ
巡らないカラダは、冷え、むくみ、重さとなって現れます。
だから、まず【出す】んです。
私たちはつい、「何を食べるか」ばかりに意識が向きます。
でも実はそれ以上に大切なのが、
「ちゃんと出せているか」という視点です。
巡らせているかという表現でもいいかも。
✅消化できているか
✅排泄できているか
✅巡っているか
✅余白があるか
それが整ってはじめて、栄養は活きて働きます。
余白。
これ、ものすごく重要なキーワードです。
ここまでのシリーズ記事一覧
▶ 消化1.0|噛むこと・歯顎
▶ 消化1.1|タンパク質・胃
▶ 消化1.2|脂肪の消化と十二指腸・小腸の働き
▶ 消化1.3|大腸と排泄のしくみ:溜め込むカラダ
▶ まとめ|消化と代謝:「出せない体」は、巡らない
最後に|「出す力」こそ、次のエネルギーを生み出す鍵
むくみや冷えに悩んでいる方、
食べているのに元気が出ないと感じている方――
それはもしかすると、
カラダがずっと“処理中”で疲れきっているだけかもしれません。
まずは、“出すこと”を整えてみてください。
その先に、“巡り”と“代謝”が、ちゃんとついてきます。
恐ろしいほど、
勝手に体調は良くなりますし、
太ることもありませんし、
朝、すっきりと起きることができるようになります。
「食べることが好き」なあなたへ。
出すことを、忘れないでください。
あなたの足は、いつだってそれを教えてくれています。
消化と代謝は同時にはできない。
食べてる間、カラダは“消化モード”。
巡り・修復・燃焼は、あとまわし。
だから、疲れているときこそ、消化は休めてみよう。