開催日:2025年6月10日(火)
テーマ:棒を使った施術の「圧」
対象者:奥様はセラピスト養成講座・セラピスト養成講座受講生
実施形式:オンライン

🔍【観察したこと・気づき】
今回は、「他人に施す最初の壁=圧への迷い」
リアルでの指導現場において、
最初の大きな壁となるのが【圧迷子】です。
圧をかけすぎると、相手は「痛い」
圧をかけなさ過ぎても「くすぐったい」と返され、
その結果「変化がない」と評価されてしまう。
この弱い圧感→効かない→自信を失う負のループに、驚くほど多くの方が陥ります。
実際の動作を観察していても、「弱すぎる」というケースがほとんど。
これは単純な力の問題ではなく、「深部への接触感覚」の認識不足によるものです。
「沈める」という身体操作を知らないまま、
表面だけでなんとなく触れることで流しているつもりになっている状態。
当店では、施術の主軸として「棒」を使用しています。
棒を使うことで得られるのは単なる強い圧だけではなく、
圧を自由に設計できること。
指との大きな違いは、小回りが利くんですよね。
棒は、ピンポイントで一点を突くこともできれば、操作方法によっては面で包み込むように圧をかけることも可能です。
つまり「点」としても「面」としても使える柔軟さがあるのです。
操作次第で「痛みのニュアンス」が劇的に変化します
セラピスト自身の手や身体の負担が少なく、長時間の施術にも耐えやすい。
だから私は棒を使った施術を最初から選んでいるんですよね♪
今回の勉強会では、この圧の質感のコントロールが大切で、
私自身のデモンストレーションを交えながら
「どの程度沈めているのか」
「棒の角度・方向」
「圧の持続時間」など、
圧の多層構造について解説しました。

次は、「痛み」にも質的なグラデーションがあること――
拒否感を伴う「いやな痛み」と、解放感を伴う「いい痛み」の差異についても、
話をしていかないといけないなーと感じました。
この「圧の臨界点」に対する感覚を育てるには、
見て、感じて、真似てみることが最も近道であると改めて感じました。
🧠【考察】
セルフケアとは違い、人に施す場合は「体感覚」が伴っていないため、
どれくらいの圧がOK、NGかがよくわからなくなる。
家族や、友人など気心知れた方への施術は「好き放題言ってもらえる関係性」なので
積極的に圧を強くしたり、弱くしたあとの感覚を教えてもらうことが大切。
そのうえで、人に施す第一歩として
家族や友人など好き放題言ってもらえる関係性の相手に練習することは、
実はとても重要。
圧を強くしたり、弱くしたりしながら、その“後”にどんな体感があるかを
フィードバックしてもらうこと。
もちろん「なんも変わってない」ってことも多々ありますよ(笑)
そんなもんです。私もそうでした。
これが、感覚のチューニングの土台になります。
施術中の相手のサイン――
言葉だけでなく、動作、顔色、表情、発汗、筋肉のピクつき、呼吸の変化…
そういったノンバーバルな反応を見ていくのが、セラピストとしての観察力の領域です。
でも、正直言うと、、、
✅このくらいまでなら押せる
✅ここまでは押した方が変化が出やすい
という圧の許容ラインを自分の中で見極めるのは、簡単なことではありません。
- こちら側の条件(手法/圧の方向や深さ/姿勢/道具の種類 など)と
- 相手側の条件(性別/足の形やサイズ/骨格の厚み/冷え・むくみ/筋肉の緊張度 など)
この2つの無数の掛け合わせで、感触や効果がすべて変わってしまうからです。
だからこそ、まず必要なのは――
自分側の条件を、ある程度「設計」しておくこと。
これが、うちのセラピスト養成講座で最初に取り組むことの一つ。
自分がどのくらいの姿勢で、どの手法で、どんな圧を出せるのか。
どの角度が得意で、どこが苦手なのか。
自分の基準がないと、相手の情報をキャッチする余裕すらなくなります。
これは、圧の感覚がまだ“自分側”にある状態で、
「相手側で何が起きているか」への意識が切り替わっていないサインでもあります。
【今後への仮説】
これも考えていけたらいいなって思う項目なので、
ひな形だけ。
オンラインで解説できそうなことを積極的にやっていけたらいいなと
考えてはいます。生徒さんは、こんなこと知りたい~!オンラインでやってほしい~ってのをアイデアお待ちしております。
【参加者のリアルボイス(一部抜粋)】
また一段と深まりました
(↑どこが?どのように??と現在質問中w)
ふとした疑問が解決しました😁ありがとうございました❗
(↑偏平足の揉み方とかね)
【関連リンク】
- 📹 実演動画(パスワード付き・スクール生限定):アーカイブ
- 📖 使用資料:なし
- 💡関連記事:「【他人揉み】基本の「面」と「圧」のかけ方」
【研究室ノート】
「圧」という目に見えない感覚こそ、マニュアルでは伝えきれない箇所。
観察と対話で育てていく技術だなと実感した回でした。
今後も「感じにくいものを、感じるチャンネルを開く」ような設計を積み重ねていきたいと思っています
次回は7月中旬に開催したいと思います!
チャンネル登録よろしくお願いしますー♡
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