「お腹が張る」「便秘気味で右側が詰まる感じがある」
そんなときに足つぼ的に注目したいのが――上行結腸の反射区
大腸のスタート地点にあたる上行結腸は、
流れをつくる臓器であり、ミネラルの再吸収の要でもある重要な部位。
足裏では右足の小指側外側に位置しており、ここを整えることで、
排泄リズムだけでなく、水分・ミネラル代謝や右半身のバランスにも働きかけることができます。
上行結腸ってどんな臓器?
上行結腸は、小腸からの内容物が最初に通る大腸の一部で、右側の腹部に縦方向に走っています。

ここでの役割は大きく2つ:
- 不要物を“便”へと変えていく処理のスタート
- 体に必要な水分・ミネラルを再吸収するフィルター機能
「出す」前に「回収する」――この入口で詰まってしまうと、腸全体の流れも悪くなりやすくなります。
ミネラルの再吸収は、夏こそ重要!
上行結腸は、ナトリウム・カリウムなどの電解質と水分を再吸収する場でもあります。
とくに夏場は
✅汗をかいてもだるさが抜けない
✅水だけ飲んでも改善しない
✅むくみ・だるさ・脚がつる
といったミネラル不足のような症状が起こりやすくなります。
このとき、単に経口補給するだけでなく、
腸側の吸収機能そのものを整えることも大切。
足裏からのアプローチで、「体が吸収する力」を呼び起こす視点が効いてきます。
反射区の場所は?
✅右足の土踏まずの外側ライン(縦軸:小指、薬指の間)
✅かかとの内上角から、小指の下あたりまでの縦ライン
✅小指側、真ん中の骨まで

関係する不調・体のサイン
✅右下腹の張り・硬さ・違和感
✅便秘、便の出だしが硬くてつまる
✅お腹の冷え、腸が動いていない感じ
✅右半身のこり(右肩・右腰・右足)
✅ミネラル不足(脚がつる、むくむ、水が抜けない)
押し方・セルフケアのコツ
アドバイス:
反射区がうまく響かない方ほど、まずは“外から中に入れる”より、“中を整える”アプローチから。
足つぼで結腸付近をとらえることができると、
驚くほど腸が動き始めます!
✅指や棒で、右足の外側を下から上へ“すくい上げる”ように流す
✅固くて響かない場合は、足を少し内側にひねって外縁に沿うように
✅3〜5往復でじんわり温まってくるのが目安
✅特に朝イチや、冷房で冷えた夜などがおすすめタイミング
🎥 動画でチェック!
▶ 【上行結腸の足つぼ】巡り・吸収・排出を整える右足外ラインのケア方法
マニア視点で見るこの反射区
「上行結腸の反射区って、意外と反応しない」
そんな声もよく聞きます。
でも実は――
“押しても響かない”=鈍感になっている証拠。
腸の動きが弱っていると、足裏の感度も下がる傾向があるんです。
逆に、押して「ズン…!」と痛む人は、詰まり型。
とくに右側に偏る不調がある人は、足裏の右ラインを調整することで、
上半身の抜け感・排出力・ミネラル代謝の回復が見えてくることがあります。
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