上あごは、顔の骨格の土台となり、
噛む・話す・呼吸するといった日常動作を支える重要な部位です。
反射区としては、歯や顎関節だけでなく、姿勢や全身のバランスにも深く関わります。
この記事では、上あごと下あごの役割の違いを明確にしながら、
上あごの反射区を刺激する理由や、
親指の形から読み取れる姿勢のクセまで掘り下げていきます。
上あごの役割
上あご(上顎骨)は頭蓋骨の一部であり、固定されて動かない骨です。
そのため下あご(下顎骨)とは異なり、直接開閉運動はしませんが、
✅歯列の上側を支える
✅鼻腔や副鼻腔の構造に関与する
✅咀嚼時の噛み合わせの安定を保つ
など、顔全体の骨格や呼吸機能を支える重要な役割があります。

上あごは、頭蓋骨と一体型形成。
下あごは「動き」、上あごは「支え」という性質を持ち、
両者が協調してはじめてスムーズな咀嚼・発声・呼吸が可能になります。
反射区の場所
足つぼでは、上あごの反射区は両足の親指の第一関節から先端部(爪側)にかけてに位置します。
左右それぞれの親指が、上あご・下あご・歯列全体を投影しています。
- 第一関節〜指先の甲側:上あごの反射区
- 第一関節〜指先の腹側:下あごの反射区

押し方・ケアのコツ
- 親指の第一関節、爪側、指の腹を使って、帯状に揉み進めます
- 鼻の反射区や、顎・視神経の反射区ともリンクするため、歪みを正すように触るのがコツ
- 過度に強く押さず、3〜5秒の持続圧+軽いもみほぐしを交互に行うのが効果的です。
関連する不調サイン・TIPS
上あごの反射区に硬さや圧痛がある場合、次のようなサインが考えられます。
✅歯列や噛み合わせの不調
✅慢性的な鼻詰まり
✅顎関節の片側負担
✅首や肩の緊張、姿勢の崩れ
✅鼻の不調や、頭痛などがあるかもしれません
また、親指が人差し指側に曲がっている(外反している)場合は、頭部が前に出やすく、
猫背や首コリの原因になりやすい傾向があります。
第一関節よりつま先が側が、反ってしまい浮指になる方は、
自律神経乱れも関係してくるため、首、背骨ラインの反射区も意識しましょう。
マニア目線で見るこの反射区
上あごは動かない骨ゆえ、身体全体の「基準点」として作用します。
ここに歪みや緊張があると、下あごや頸椎の動きに影響し、全身のバランスが崩れやすくなります。
足つぼではこの反射区を整えることで、単に歯や顎だけでなく、頭部〜体幹の姿勢ライン全体をリセットできる可能性があります。
加齢とともに、
✅鼻が大きくなる
✅頭頂部の広がり
✅頬骨の広がり、フェイスラインのたるみ
など気になるポイントも増えますが、足指の状態が昔と変わってきていないか?
これも注目のポイントではありますね。
併せて読みたい関連反射区
👉下あごの反射区(親指腹側):かみ合わせ、歯ぎしりは可動性のある顎を知る
👉首の反射区(親指付け根周囲):首は首でも360度ある首の世界
👉鼻・副鼻腔の反射区(親指先端中央):粘膜でとらえるか、骨格でとらえるか?
反射区をケアする意味
上あごの反射区を整えることは、噛み合わせや鼻の通りを改善するだけでなく、
頭部の位置や全身の姿勢を安定させる鍵となります。
「顔まわりだけの問題」と思いがちですが、実は全身バランスに直結する重要ポイントです。
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