足裏に“空洞”があるって知ってましたか?
「アーチが崩れていますね」
「土踏まずが落ちてきてますよ」
フットケアの現場や靴選びの場面で、
こんなふうに言われたことがある方も多いかもしれません。
でも実際、
“アーチ”って何? どこがどうなったら“崩れ”なの?
そう思う方も少なくありません。
そして、「ふーん。。。」
で、終わってしまうことが多いと思います。
そんなとき、私がよく使うのが、
足裏の“空洞”に注目してみるという視点です。

足裏には、
立っていても地面にべったりつかない
「ふわっと浮いた」部分があるのが自然。
これが、いわゆる足裏アーチの存在している場所なんです。

でも最近、
「ふわっとしているはずのところが…詰まっている」
「むしろ“空洞どころか、埋まってる”気がする…」
そんな感覚があるとしたら、
それはアーチが崩れ始めているサインかもしれません。
アーチというと難しく聞こえるかもしれませんが、
実はこの【空洞感】の有無を手がかりにすると、
自分の足の状態がわかりやすくなるのです。
このアーチが存在しているエリアは、
反射区の視点から見ると
腹腔神経叢、腎臓、副腎といった、
自律神経や代謝に関わる重要ポイントが集中しています。
この部分に“空洞”がなくなり、押したときに
「もわっ」「どよん」とした感触があれば、
そこには老廃物の停滞や代謝の低下が起きている可能性も。
特に以下のようなタイプの方は、
このエリアが凝りやすくなりがちです:
前傾姿勢が習慣化している方
足幅が広がってきた方(アーチの落ち込み)
足底筋膜炎のような症状が出ている方
浮指で足指がうまく使えていない方
巻き爪や足ゆびに何らしかの変形のある方
足の構造上の問題と、
反射区的な“内臓・代謝の負担”が
重なり合うポイントでもあるため、
この部分の観察とケアはとても重要です。
