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足つぼは誰が見つけたの?歴史と反射区マップの起源をわかりやすく解説

「足つぼって誰が最初に考えたんですか?」
「こんなに細かく足に地図があるなんて、発見した人ってすごいですね!」

クライアント様からよくいただく言葉の一つ。

確かに、足の裏にカラダのあらゆる器官が
投影されているなんて、
ちょっと不思議ですよね。

今回はそんな
足つぼ(リフレクソロジー)の起源について、
わかりやすく解説していきます。


目次

古代から存在した「足への刺激」の文化

実は足つぼのような
「足を刺激して体を整える」という考え方は、
なんと紀元前2330年ごろの古代エジプトの壁画にも描かれています。

また、中国の伝統医学や、インドのアーユルヴェーダなど、
世界各地で似たような思想が独自に発展してきました。

つまり「足から体を整える」というのは、
東西を問わず、古来から人々が直感的に感じていた
カラダへのケアや、健康への知恵だったのです。

現代足つぼの原点はアメリカにあった?

現在の足つぼ、
特に「反射区マップ」「反射区図」が体系化されたのは、
20世紀初頭のアメリカです。

提唱したのは、
耳鼻咽喉科医のウィリアム・H・フィッツジェラルド(William H. Fitzgerald)

彼はある日、
手術中に患者が足裏を手術台にギューッと押しつけている様子を目にします。

当時はまだ麻酔が十分に普及しておらず、
患者自身が「痛みをまぎらわせる」ために
本能的に自分の体を圧迫していたのです。

「ゾーンセラピー」という考え方の誕生

この観察から、フィッツジェラルドは
カラダを10本の縦のゾーンに分け、
それぞれのゾーン内で体の部位が連動しているという仮説を立てます。

たとえば、

  • 親指の先端を押すと、頭痛が和らぐ
  • 手の甲を押すと、歯の痛みがまぎれる

そんな事例が次々と報告され、
ゾーンセラピー(Zone Therapy)」と呼ばれる理論が生まれました。

この理論は医療の現場でも応用され、
歯科や産科、麻酔代替の技法としても注目を集めました。

看護師ユーニス・イングハムと反射区マップの誕生

このゾーンセラピーを受け継ぎ、
さらに足裏に特化して体系化したのが、
理学療法士のユーニス・イングハム(Eunice Ingham)です。
(※一説には看護師との説もあります)

彼女はフィッツジェラルドのゾーン理論を元に、
足裏に全身の器官が対応する「反射区マップ」を作り上げました。

これが、現在広く知られている
リフレクソロジー(反射療法)のベースになったのです。

日本での独自の発展と現代の足つぼ文化

日本には1970年代以降にリフレクソロジーが紹介され、
若石健康法(じゃくせき)や官足法(かんそくほう)など、
独自の足つぼメソッドが生まれました。

さらに、1990年代以降になると、
英国式リフレクソロジーと呼ばれる手法も登場します。

この英国式は、
来はイングランドの補完療法として
発展したものですが、
日本に導入される際に、
日本人の体質・気質・感受性に合わせて独自にアレンジされ、
「痛くない」「やさしい刺激で整える」足つぼとして
リラクゼーションサロンやスクールで広く普及しました。

現在、日本の足つぼ業界では、

  • しっかり押す「台湾式」「官足法」
  • 自分で行う「セルフケア式」
  • やさしく包み込む「英国式」

といったように、
目的や好みによって選べる
「多様なスタイル」が共存する世界になっています。

リラクゼーションから体質改善、
セルフケアまで、さまざまな形で足つぼが取り入れられています。

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この記事を書いた人

マニアックな人のアバター マニアックな人 足つぼマニアの研究室 室長

国内外問わず500回以上のリラクゼーション巡りで見えたものを発信。
もともとマッサージや足つぼをしてもらうのが好きで(笑)
様々な療法を渡り歩きまして使ったお金を現在指導者・企業様へのアドバイザーとして還元しています。

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