「ホルモンバランスが乱れてるのかも」
「ホルモンのせいじゃない?」
…そんなふうに言われたり、
聞いたり、使ったりすることってありますよね。
でも、正直ちょっともやっとしませんか?(笑)
ホルモンバランスって何?
どうやって整えるの?
足つぼではどこを押せばいいの?
そもそも反射区でどうにかなるの?
私自身、施術を通して、
長年この「ホルモンバランス問題」と向き合ってきました。
ただなんとなく押すのではなく、
「出す・運ぶ・受け取る」という3つの流れを意識しながら、
足から全身を整えるアプローチを日々探求してきました!
今回はその中で私が見えてきた視点を、整理してお伝えします。
「ホルモンがうまく働く体って、どんな状態?」
というところから一緒にひも解いていきましょう。
ホルモンの不調は「足」とつながっている?
「ホルモンバランスが崩れている」と聞くと、
なんとなく“女性ホルモン”の話と思われがちですが、
実際はもっと広い問題です。
ホルモンは
✅出す
✅運ぶ
✅受け取る
これらがすべて整ってこそ、
本来の力を発揮します。
今日は足つぼの視点から、
それぞれの流れを見ていきましょう!
ホルモンを出す器官が疲れている(内分泌腺の機能不全)
ホルモンを分泌する臓器は体内にいくつも存在しますが、
足つぼ的に注目したいのは、主に以下の5つです。
脳下垂体・副腎・甲状腺・膵臓・卵巣(女性の場合)。
これらの働きが乱れると、
心と体のバランスが崩れやすくなり、
さまざまな不調が現れることがあります。
特にこれらの臓器がストレス・加齢・栄養不足などの影響で、
本来の働きを十分に果たせなくなっていると、
ホルモンの分泌自体が低下し、
心や体にさまざまな不調が現れることがあります。
こうした場合には、
対応する反射区への足つぼアプローチがとても有効だと考えています。
臓器の機能をやさしく刺激し、
眠っていた働きを引き出すサポートにもつながるからです。
ホルモンを運ぶ【血液の流れ】が滞っている
ホルモンは、
「血液に乗って全身へと届けられる」仕組みになっています。
つまり、どれだけホルモンが分泌されていても、
血流が滞っていれば
【必要な場所に届かない】
ということが起こり得るのです。
特に、
足の冷え・むくみ・慢性的な低体温がある方は、
全身の血液循環がうまくいっておらず、
その結果として
ホルモンの伝達にも支障が出ている可能性が高い
と考えられます。
足つぼは、
足裏に密集する末梢神経や毛細血管にアプローチすることで、
血行を促進し、全身の巡りを整える手技療法です。
単なる「足もみ」ではなく、
体全体への影響を意識した施術法です。
なかでも
ふくらはぎの筋肉(いわゆる”第二の心臓”)の働きを高めることは、
血液の流れを押し戻すうえで非常に重要です。
さらに、
血液循環を妨げる原因として見逃せないのが、
骨格の歪みです。
骨格のバランスが崩れることで、
筋肉がうまく使えなくなり、
ポンプ機能が弱まってしまうこともあります。
そのため足つぼでは、
反射区刺激だけでなく、
骨格の状態や足の使い方にも注目することが
とても大切だと考えています。
ホルモンを受け取る【細胞側】の反応が悪い
最後に見落としがちなのが、
【ホルモンを受け取る側の感度】の問題。
私たちの体には、
ホルモンをキャッチするための受容体(レセプター)が備わっています。
この受容体の数や反応の感度が低下していると、
ホルモンが十分に分泌され、血流で運ばれてきても、
細胞がそれに反応できないという状態が起こります。
この「反応できない状態」は、
特に以下のような方に見られやすい傾向があります:
✅慢性的なストレスにさらされている方
✅睡眠不足や過労で慢性疲労が続いている方
✅更年期世代の40〜50代の方(加齢により受容体の感度が低下)
足つぼでは、
こうした状態に対して、
副腎、脳、自律神経の反射区へのアプローチが重要だと考えています。
これらの反射区を刺激することで、
ホルモンを受け取る【細胞側の反応力】をサポートし、
カラダ本来のリズムを取り戻すきっかけをつくります。
親指側の【内側ライン】が大事な理由
足つぼでホルモンバランスを整えるうえで、
親指側の内側ラインは非常に重要なエリアです。

というのも、これまで挙げてきた
脳下垂体・副腎・甲状腺など、
ホルモン系に関わる主要な反射区は
このラインに集中しているためです。
このラインは、
足の内側縦アーチの構造と深く関係しており、
アーチがつぶれていたり、足の使い方にクセがあると、
これらの反射区に正しく刺激が届きにくくなる可能性があります。
特に、
外反母趾や足のねじれがある場合は、
アーチの崩れや足指の力の入り方に偏りが生じ、
ホルモン系の反射区にも影響が出やすくなるのです。
そのため、
足つぼでは反射区への刺激だけでなく、
足の構造そのものを整えるアプローチ――
たとえば
足指の使い方やアーチを支える筋肉の活性化なども
合わせて行うことで、より効果的なケアにつながると考えています。
ホルモンが整う“流れ”を、足から整えるという視点
ホルモンバランスの不調というと、
つい「ホルモンが出ていない」ことばかりに目が行きがちですが、
実はその裏には、
✅ホルモンを出す器官(内分泌腺)の疲れ
✅ホルモンを運ぶ血液の流れの滞り
✅ホルモンを受け取る“細胞側”の感度の低下
という、3つの大きな要素が関わっています。
そして足つぼは、
この3つすべてにやさしくアプローチできる【入り口】でもあります。
特に、親指側の内側ラインに集中している
ホルモン系の反射区を丁寧に整えていくことで、
ホルモンの発信側から、通り道、そして受け取り側まで、
ホルモンがちゃんと働ける体内環境をつくっていくことができるのです。
なんとなく続く不調があるとき、
足元から「ホルモンの通り道」を見直してみる――
そんな視点を持ってみてはいかがでしょうか。
ホルモンバランスを足から整える視点に興味を持たれた方へ、
こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。


